雑記

子供の肘が抜けた!?そんな時にはどうしたら良いか?そもそも肘が抜けるとは?

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今回はセルフケアについてではなく、

実際に私の子供に出た症状についてのご紹介と、
そもそも肘が抜けるとはどういうことなのかのご紹介。

1:そもそも肘が抜けるとは?

子供の肘が抜ける

子育てをされた方であれば、一度は聞いたことがあると思います。

また、小学校の入学前までは発生頻度も高い為、
同じ症状に子供がなったという方も多いと思います。

診断名として正式には『肘内障』と言います。

肘内障とは

肘の輪状靭帯と橈骨頭がはずれかける「亜脱臼」を起こしてしまった状態。
輪状靭帯が発達していない1歳未満から6歳くらいの子どもに多い疾患。

肘内障の定義はこのようにされています。

本来は橈骨は橈骨輪状靭帯に納まっています。

しかし、子供は骨・靭帯が未発達のため、靭帯への納まりが弱いです。

そのため、ふとした刺激で骨が靭帯からずれてしまいます。

これは骨がある程度発達する小学校入学前までが好発年齢となります。

小学校入学以降は頻度は格段に落ちますが、
たまに小学校入学以降も起きることがあります。

成人後も極まれに起きるという事例を聞いたことがあります。

2:どんな時に肘が抜けてしまうのか?

では、

どのような時に肘が抜けてしまうのか。
どのように注意すればいいのか。

最も起こりやすいのが、

大人が子供の腕を引っ張った時

その他、起こりやすいのが、

子供が転んで手をついた時、腕を捻った時、肘をついた時

頻度としては半数以上の事例が腕を引っ張った時に起きています。

そのため、日常での注意点として、
急に腕を引っ張らないようにする。

しかし、急に飛び出して危ない時など、
どうしても不意に引っ張ってしまう時があります。

そのような時はどうしようもないですが、
極力、腕を引っ張らないようにすることが回避に繋がります。

転んだりで生じるものを防ぐのは、
現実的には不可能です。

なので、

肘が抜けた際に落ち着いた対処を行うことが大事

になります。

3:肘が抜けるとどのなるのか。

主な症状

①受傷時に痛みが強く出るため、最初は痛みを訴えて泣く

②しばらくすると泣き止み、腕をだらんとして使わないようになる

③痛みの訴えが減りますが、腕を動かすように言っても動かそうとしない

④ふとした時に腕に捻じれや、肘に負担がかかると痛みを訴える

会話が行える年齢であれば、

『動かせない』、『痛い』などの症状を確認することができます。

しかし、肘内障が起きる年齢は活動が活発になってくる2歳前後の確立が高いです。

そのため、会話で症状の確認が困難となります。

そのような時は子供の動きなどの観察が大事になります。

また、『バイバイして』、『タッチして』、『バンザイして』などの
日常の自然な動きの再現をお願いすると、
行おうとしなかったり、痛めていない腕のみで行います。

特に、『バイバイ』や『バンザイ』などは症状の治癒の確認としても用いられます。

身体に起きている問題として、
肘が抜けてしまうと、関節の構造が崩れてしまいます。

関節の構造が崩れることで不具合が生じます。

①関節としての機能が低下して関節運動が行えなくなる

簡単に言うと、肘の曲げ伸ばしが行えなくなる。

②周囲の筋肉・靭帯などに負担がかかり、強い痛みが出る

4:子供の肘が抜けました。

先日、夕方に子供がビーズクッションの上で転がって遊んでいたら、

急に鳴き声を上げて痛がっていました。

下の子は普段から痛みで一泣きすることがあったため、

少し様子を見ていたのですが、
いつもと違い、泣いたまま動こうとしませんでした。

もしやと思い、子供の動きを確認しました。

腕を動かそうとせず、痛みの訴えだけを続けます。

しかし、手首を押さえて『ここが痛い』と言い続けます。

肘じゃなくて手首?と疑問が出て、その後も少し様子を見てましたが、

一向に腕を動かす素振りも無かったため、夜間救急に受診しました。

5:典型的な症状とは違い診断が困難

ちなみに夜間外来の先生は専門のDr.ではありませんでした。

夜間外来で整形外科や小児の専門Dr.に
あたれる可能性はかなり低いと思います。

痛めた時の様子を伝えると肘内障を疑ってくれました。

しかし、子供も肘の痛みを言わず、常に手首の痛みを訴え続けていました。

また、子供も腕を太ももに乗っけて上半身で倒して、
肘を曲げても痛がる素振りを見せていませんでした。
子供も手首を冷やすと痛みが楽になると言いました。
さらに、レントゲンでも特に骨折線なども見つかりませんでした。

そのため、手首の捻挫疑いとなりました。

痛みが続く場合は翌日以降に近隣の整形外科の受診を勧めていただきました。

肘内障の特徴として上記の

腕をだらんとして使わない

肘を曲げない

とありますが、翌日に子供は自分で腕を少し挙げたりしていました。

しかし、それ以外はだらんとして過ごしていました。

6:最終的に取った方法について

結論から言うと、受傷した翌日の夜に私自身が子供の関節の整復を行いました。

一般的には実の親でも整復を行うことは推奨されていません。

子供の腕を引っ張った後や、転んだ後などに子供が腕を使わないようになったら、

近隣の整形外科の受診をお勧めします。

夜間であれば、夜間救急などでも構いません。

夜間救急の際には専門家が担当ではないこともありますが、
骨折の有無などを確認してもらうことができます。

ちなみに、まれに移動中に自然と戻ることがあります。

また、Dr.であれば、肘内障の整復方法も心得ています。

『外れたなら戻せば良い』と単純に考えてしまいがちです。

しかし、場合によっては骨が外れたのではなく、

肘関節の骨折を伴っていることがあります。

そのような場合には、レントゲンでの確認が重要となります。

今回、私自身で整復を行ったポイントとして、

Dr.より、レントゲンでの確認で骨折が無い確認を得ていたことです。

また、以前に専門家より整復の方法を指導してもらっていたためです。

加えて、タイミングが悪く、連休初日でした。

そのため、病院への受診まで日数を待つ必要がありました。

受診可能な時間帯であれば、
整形外科や接骨院への受診が最善の方法となります。

整復後は子供の症状は数分~長くとも30以内には改善します。

その後は何事もなかったように動き始めます。

特に後遺症が残ったという事例も聞きません。

繰り返しになりますが、慌てずに近隣の整形外科の受診!

これが肘内障後の大事なポイントになります。

症状の改善後は1~2週間ほどは外れやすくなっていることがあります。

そのため、その間は腕を引っ張ったりなどは特に気を付けてください。

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