今回は日常的に良くある頭痛に対して効果があったケアについてのご紹介です。
前回の記事では頭痛の中でも後頭部・頭頂部、
この2か所に出てくる痛みに対してのケアをご紹介しました。
今回は側頭部、前頭部の痛みに対しての
ケアの方法をご紹介します。
1:頭痛が起きるパターン
①こめかみの周りの筋肉が硬くなり、神経の圧迫が起きるため
こめかみ、側頭部周囲には筋肉だけでなく、主要な神経があります。
筋肉が硬くなることで主要な神経(三叉神経)を刺激してしまい、
顔面・側頭部に痛みが出ます。
②鼻詰まりなどで顔面周囲の骨の動きが悪くなるため
風邪の後や花粉症の時などに頻繁に鼻をかんだりをすることで
鼻骨(鼻の骨)の動きが硬くなります。
鼻骨の動きが悪くなると、前頭骨の動きも悪くなるため、
顔面や前頭部の痛みが出てきます。
2:それぞれのパターンの確認方法
①こめかみの周りの筋肉が硬くなり、
神経の圧迫が起きた場合
左右どちらかに痛みが出ている。
締め付けられるような痛み。
安静にしていても痛みがある。
②鼻詰まりなどで顔面周囲の骨の動きが悪くなった場合
目の奥に痛みがある。
鼻が詰まった感じがする。
鼻をよくかむ。
3:各パターンのケアの方法
①こめかみの周りの筋肉が硬くなり、
神経の圧迫が起きた場合
ケアのポイントは3つあります。
こめかみ周囲に繋がる顎(あご)の筋肉。
側頭部の骨
筋肉の2か所は筋膜としての繋がりもあるため、
両方をケアすることでより効果が増していきます。
側頭部の骨は動きが悪いと、周囲の筋肉を硬くするため、
動きを向上させて、筋肉に行うケアの効果を高めることができます。
ケアのポイント1つ目
こめかみのすぐ後ろ
触った状態で口の閉じ開きを行うと、筋肉の動きが確認できるポイント
ケアの方法:
指を2~3本そろえて優しく円を描くようにマッサージをする
手の平などで行うとより優しく行える
注意点:
強く行いすぎると痛みが残るため、じっくりと行う
ケアのポイント2つ目
顎を目印として、そのすぐ上
触った状態で口を閉じると、筋肉の動きが確認できるポイント
ケアの方法:
指を2~3本そろえて優しく円を描くようにマッサージをする
注意点:
強く行いすぎると痛みが残るため、じっくりと行う
ケアのポイント3つ目
耳たぶがポイント
ケアの方法:
耳のなるべく根元をしっかりとつかんで、
顔が引っ張られるくらいの強さでゆっくりと引っ張る
注意点:
耳の根元を引っ張らないと耳が痛くなるため、根元を掴むようにする
②鼻詰まりなどで顔面周囲の骨の動きが悪くなった場合
頭の前方の骨と鼻周りの骨の動きが窮屈になることで痛みが出てくるため、
このポイントへのケアを行い、動きを出していくことが大事となります。
ケアのポイント:
両目の間の骨の出っ張り
ケアの方法:
指を当てて、下から上に持ち上げるようにする
肘をテーブルなどに置いて、身体を支えるように行うと楽に行える
注意点:
目に近いため、骨だけを押すようにする
ケアの応用編:
ケアポイントと鼻骨の間を広げるようにケアを行う
両手を使って上下に広げるため、少しコツがいります。
効果として、頭痛の軽減の他に、
眼の血流の向上により、視界が明るくなる
まとめ
頭痛は今回ご紹介した筋肉・筋膜による影響や頭蓋骨の動き、血流不良といった原因により生じることは多々あります。
しかし、頭痛は症状によっては深刻な場合もあります。
こんな時は要注意
『普段とは異なる激しい頭痛』
『手足のしびれを伴う頭痛』
『長引く頭痛』
『強い吐き気や目まいを伴う頭痛』
などは脳血管の障害が原因となっている可能性もあります。
「なんだかいつもと違う頭痛だな」と思ったら近隣の内科さん等へ相談をお勧めします。
ですが、多くの頭痛は現代人に多い姿勢の崩れや、長時間のデスクワーク、パソコン・スマートフォンなどの長時間の使用による脳への負荷増大によって引き起こされます。
そのため、姿勢の改善や頭周囲のリラックスによって改善が期待されます。
良い姿勢の指標はこちらのブログをご参考ください。
前回ご紹介した後頭部・頭頂部のケアと合わせて、
お身体の状態を確認しながら行ってくことをオススメします。
頭痛は日常生活を不快にしてしまう代表的な症状なので、ケアを行って少しずつ快適な生活に戻せるように、頭痛軽減に役立てれば幸いです。