今回は日常的に良くある頭痛に対して効果があったケアについてのご紹介です。
一般的に頭痛は女性に起こりやすいと言われますが、
近年は男女差も減ってきています。
そのため、男性でも頭痛に悩まされている方が多くなってきました。
今回は比較的多くみられる後頭部と頭頂部の痛みに対して、
痛みが出る理由と、それに対するケアの方法をご紹介します。
1:頭痛が起きるパターン
①首~肩回りにかけ筋肉が硬くなり、頭部に流れる血流が阻害されるため。
肩から首、頭にかけて数多くある筋肉の近くには同様に血管も多くあります。
筋肉が硬くなると周囲の血管を圧迫します。
それにより血流が阻害され、老廃物が蓄積しやすくなります。
その結果、周囲の神経に刺激が入り、
後頭部付近の痛みとなります。
②頭皮の動きが硬くなり、頭部の血流が悪くなるため。
頭皮にも実は筋肉があります。
後頭部から薄く伸びるように頭頂部、前頭部へと広がります。
この薄く広がる筋肉が硬くなると頭部全体の血流が阻害されます。
また、硬くなることで頭蓋骨も締め付けられるため、
頭全体・頭頂部付近の痛みとなります。
2:それぞれのパターンの確認方法
①首~肩回りにかけて筋肉が硬くなり、
頭部に流れる血流が阻害された場合
ほかにも姿勢の影響として猫背の方。
腰痛や太ももの後ろ側やふくらはぎの筋肉が硬い方。
痛みのでる範囲が後頭部付近が中心。
②頭皮の動きが硬くなり、頭部の血流が悪くなる場合
頭の重たさ。
頭に熱のこもった感じ
頭が締め付けられるような感触の痛み
3:各パターンのケアの方法
1.首~肩回りにかけて筋肉が硬くなり、
頭部に流れる血流が阻害された場合
肩回りの筋肉が硬くなることが一番の問題となるため、
①肩甲骨を動かして全体的に筋肉を動かす
背中から首・頭にかけての血流を確保することで、
頭部への安定した血流を保つことができます。
肩甲骨を大きく動かすことで筋肉の動きも出てきます。
肩甲骨を回すケアはこちらをご参考ください。
②頭の付け根の筋肉をゆっくりとほぐす
頭の骨と首の骨の繋ぎとして、多くの細かい筋肉があります。
また、同じように血管も多くあります。
そのため、筋肉が硬くなると血管も圧迫されてしまい、血流が悪くなります。
筋肉を緩めることで血管への圧迫も解放されます。
首の筋肉は刺激に対して弱い部位の為、
ケアを行う時は少しずつ行うように注意してください。
押すというよりは頭を支える程度に押していきます。
③姿勢を整える
姿勢が崩れていると、身体に対して頭が前にずれてしまいます。
この姿勢が保たれることで、②でケアを行った後頭部の筋肉に硬さが出てきます。
そのため、せっかくケアを行った筋肉に硬さが戻ってしまってはもったいないです。
なので、ケアを行いつつ姿勢を整えることで行ったケアより効果的にできます。
基本的には身体に対して頭が上に乗ると綺麗な姿勢となります。
整えるポイントは細かく出すといくつかあるため、詳細はこちらでご確認ください。
2.頭皮の動きが硬くなり、頭部の血流が悪くなる場合
頭皮の動きが硬くなることで血流が悪くなるため、
頭皮の動きを出すことが大事になります。
方法①:
髪の毛をなるべく根元からゆっくりと引っ張ることで、
固まった頭皮が伸ばされていきます。
慣れてきたらそのまま目を大きく開いたり閉じたりをすることで、
ストレッチ感が追加されます。
注意点:
強く引っ張りすぎると髪の毛が向けてしまうので、強さに気を付ける。
方法②:
頭皮全体に指を押し当てて、ゆっくりと頭皮全体を動かしていく。
注意点:
押し付けすぎると頭が痛くなるため、強さには気を付ける。
まとめ
頭痛は今回ご紹介した筋肉・筋膜による影響や頭蓋骨の動き、血流不良といった原因により生じることは多々あります。
しかし、頭痛は症状によっては深刻な場合もあります。
こんな時は要注意
『普段とは異なる激しい頭痛』
『手足のしびれを伴う頭痛』
『長引く頭痛』
『強い吐き気や目まいを伴う頭痛』
などは脳血管の障害が原因となっている可能性もあります。
「なんだかいつもと違う頭痛だな」と思ったら近隣の内科さん等へ相談をお勧めします。
ですが、多くの頭痛は現代人に多い姿勢の崩れや、長時間のデスクワーク、パソコン・スマートフォンなどの長時間の使用による脳への負荷増大によって引き起こされます。
そのため、姿勢の改善や頭周囲のリラックスによって改善が期待されます。
頭周囲のリラックスは後日ご紹介させていただきます。
頭痛は日常生活を不快にしてしまう代表的な症状なので、ケアを行って少しずつ快適な生活に戻せるように、頭痛軽減に役立てれば幸いです。